2007年7月15日日曜日

今日の読書メモ

原子爆弾-その理論と歴史
久間元防衛大臣の「しょうがない」発言が問題になっていたので、興味がわいて読んでみた。
表題のとおり原子爆弾の動作原理と開発経緯が細かく記されている。
中性子の発見、それによる核分裂の発見、そして連鎖反応から原子爆弾に話題がつながっていく。
淡々と技術論が展開されているが、取り憑かれたように開発が進んでいく様子が伺えて恐ろしい。
「しょうがない」発言は、アメリカはソ連が日本を占領しないよう原爆を投下し、降伏させたといった
趣旨の発言だったそうだが、この本には逆のことが書いてあったぞ。
ソ連はアメリカへのスパイ活動を通じてマンハッタン計画を知って対米政治戦略として
対日参戦を意識し、実際の投下を知ってあわてて対日参戦を実行に移したと。

0 件のコメント:

コメントを投稿